-『スーパー地形』+『カシミール3D』+『国土地理院地図閲覧サービスデータ』にて作成-
-当ルートには一般登山道でない箇所が含まれています。参考にされる場合はご注意ください。-
赤薙山の過去の記事
2024年02月13日 リベンジ山行
2024年02月08日 赤薙山 ちょっと残念
2017年03月05日 残雪の霧降高原を行く
2012年02月19日 赤薙山
2010年08月29日 女峰山を目指して
2009年05月09日 快晴の赤薙山と丸山
2008年09月13日 久々の山行にグロッキー
関連山行
2015年02月28日 丸山から八平ヶ原へ
赤薙山。
麓から見える男体山と女峰山からなる日光ファミリーの片隅に控えめに鎮座するその山は、中高年ハイカーにとって無理なく楽しめる山である。
積雪期に女峰山まで歩くというのはロマンあるも、やはりリスキーな山行となってしまう。雪を愉しむ赤薙山ハイクが丁度良い案配なのだ。
以前から赤薙山スノーハイクはたびたび行ってきたが、最近のデフォルトルートは霧降高原から赤薙山をピストンした後に焼石金剛から登山道を外す。ノートレースのバージンスノーを楽しんだ後は夏道に合流して丸山へ登頂。下山は冬場は通る者の少ない北側の八平ヶ原へ降下する。この山域はこれ以外のバリエーションは組みようがない為、自分の中では定型化しつつある。
霧降高原にある天空回廊のコアともいえる1445段の階段は、本来ニッコウキスゲを鑑賞するための天空回廊へアクセスするためのものとして作られた。最近は階段の頂部から日の出の写真を撮影しSNSにアップするのが若者の間で流行っているらしく、早朝はこの地に似つかわしくない若者達で賑わっているのだ。
若者たちに注目されるのは地元が活性化されて良いのだが、片やタバコやゴミのポイ捨てが増えているようで問題になっている。ただ、いくら階段があるとはいえそれなりの標高にあるため自然環境は厳しい。冬場は凍結した雪もあるためダイレクトに危険も伴う。そもそもやってくる車のタイヤがノーマルであったり、街中で履いている靴のまま、秋口の肌寒い時期なども肌を露出しているような格好でやって来るのだから、登山者目線では危なかっしくてしょうがない。決して年寄りの愚痴ではないと思うのだが。今回も階段を尻もちで滑り落ちてくる若者に出会った。場合によっては笑いごとで済まされない怪我に繋がらないかと見ていてハラハラさせられた。
以前はよくゲレンデを登ったけど最近は体力不足でパス
高齢者は隙あらば楽をするものなのだ😁
思わず手を合わせる日本一の山 また春になったらデカいの見に行くよ
階段を登り終えて少し先に進むと小丸山の山頂となる。足跡を見ると若者たちもここまでは来ている感じがするが、こことて立派な登山ルートだ。しかし、階段や道路などのインフラが整備されるとかくも自然が身近になり、半面予期せぬ自然破壊に繋がり得ることを示唆しているように思える。幸いにして小丸山にはまだその兆候は無いが、階段途中のポイ捨てに危機感を感じるのだ。
幸いにして、1445段の階段を登るという行為は我々登山者であれば造作もないことだが、一般的な人たちならば足腰の丈夫な人や元気の良い若者に限られるというのが救いかもしれない。
この先はようやく登山者の領域となる。雪面の状態は至って良好。直近の登山者トレースは新雪に覆われている。良い雰囲気の中、本日の一番トレースを刻んだ。
弓の手痩せ尾根が近づいてきた
こちらは日陰だが奥社跡と2209mPは神々しく日差しを受けていた
焼石金剛近くまでくると気温も一段と下がりパウダースノーとまではいかないが、かなり上質だ。スノーシューに最適な10cm程度の沈み込み。たまに深く潜り込んで足を取られるのも楽しさのうちだ。これ以上の深さで登りだと一気に苦痛になるので自分が歩ける雪山のレンジは案外狭いのだろう。
弓の手尾根 左に落ちると助からない 右は落ちても樹林で停まるからギリギリを行こう
こんな感じで歩いた(下山時に交差二名、帰りは踏み跡が大きくなっていて安心)
ラストパートの黒木の森は夏道を追わず稜線沿いを追うも結構な深雪
斜度もあるのでたまらずスノーシューのヒールリフターを出した
そして山頂到着!小丸山で広がっていた青空は、流れてきた雪雲で覆われつつある
でも、あちらの尾根は途中までなら登ってみたいといつも思うのだ
山頂から西の肩まで進み奥社跡にご挨拶
いやいや積雪期はとうてい行ける気がしないね💦
樹林の向こうの高原山と下界、下山途中のこの構図もいつも撮ってしまう
いつものように焼石金剛から登山道を外れて丸山へ向かう
BCのシュプールも無いので本当のノートレースだ
丸山へのストレートルートはいつも快適。時によってはバックカントリースキーヤーのシュプールが残っていることがあるが、今回は完全なノートレース。どこを歩いても自分の足跡だけが残る。適度に沈む柔らかな雪。スノーシューの醍醐味だ。赤薙山直下で交差した後続女性もこのルートで丸山を目指すと言っていたが、彼女もまた愉しんで降りていったに違いない。
夏道の登りにひと汗かいて丸山へ到着! ベンチが乾いていたのでそこで食事休憩をした
これもいつも撮る構図💦 赤薙山と奥社跡と2209mP いつ見てもカッコイイなぁ
ゴジラの背中、古賀志山 右手に目を移せば鶏鳴山や奥に鹿沼の山が続く
左から塩谷の石尊山塊、真ん中は羽黒山
その右手に宇都宮アルプス(篠井富家連峰)が続く
八平ヶ原への降下は尾根芯さえ外さなければ比較的安全だが、ここを使うハイカーが少ないのでとにかく雪は深く柔らかい。下山だから、滑らないようにセーブして時折木に掴まりながら行けばよい。だが、ここを登りに使うとすれば深雪に足を取られて数人でラッセルしなければ到底登れるものでは無いだろう。
いやはや、この区間はいつも大変だけど、今年も無事降りることが出来た
一旦外したスノーシューも最終盤でまた踏み抜くようになったので再装着
ゴール!歩いたピークが見えていて達成感あるね 今日も良き日であった
コースタイム等データ詳細
YAMAP掲載 https://yamap.com/activities/37250411
山レコ掲載 https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-7703463.html
撮影使用機材
・NIKON Z50
・NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
・iPhone 13 Pro Max