便石山と天狗倉山


-『スーパー地形』+『カシミール3D』+『国土地理院地図閲覧サービスデータ』にて作成-

 いよいよ近畿遠征の最終登山日。本来ならば16日に予定していた便石山天狗倉山が今日登る山だ。

 今回の近畿遠征は天候に悩まされ二日間の停滞を余儀なくされたが、考えようによっては二日間で済んで良かったと思うのだ。今日の好天は数日前から予報もブレずに当日の朝を迎えることが出来、とても気持ちの良い朝を迎えることが出来たのは言うまでもない。

 車中泊をした「道の駅 熊野きのくに」から登山起点の「道の駅 海山」まで、まだ日が昇らぬ道を車で駆け抜ける。この国道42号は紀勢自動車道の無料期間が提供されていることで通行量が著しく少なく、国道に面する「道の駅 熊野きのくに」が静かななのはこれが大きな理由なのだ。

 「道の駅 海山」から登山開始。正確に言えばしばらくは車道歩きとなるが、風光明媚な旧海山町(みやまちょう)を歩くのも登山の一部と感じることの出来る上質の車道歩きであった。
 現在は紀北町に合併されてしまったが、海と山の織りなす町というネーミングはシンプルだが素晴らしい。その名の通り、山と渓谷、そして海が美しく煌めく町なのだ。


道の駅 海山からスタート


道の駅の目の前の高丸山も里山然としていて良い雰囲気


海抜10mたらずからこの山深さがたまらない


しばし車道歩き 紀勢本線の踏切を渡ってその先へ進む


朝日の輝きとガスが良いコントラスト


紀勢本線と朝日を受ける山


銚子川を渡る 河口から直線で2Kmも無い


この奇麗な水が急峻な山を物語っている


大津波が来たら冠水してしまうんではないかと心配になるほどだ


再び銚子川を渡り返す 右手にこれから向かう便石山が大きい


 


丈夫な床材だが下が丸見えなのでなんとなくヒヤヒヤ💦💦


ようやく道標が出てきた


1時間10分かかってようやく登山口へ到着


クマは10/14までとのこと😆 今は契約終了で本業(採餌)に戻ったのかな😁


山頂まで1時間半、頑張りましょう


序盤は石段でよく整備されている


尾鷲は植林が盛ん


昔は教室の入口にこんな風に書いてあったのを思い出した🤣小中通して2組は無かったなぁ


コツコツ登っていくと眺望がチラ見、風が通り抜けると涼しくて気持ち良い 


鉄塔通過


鉄塔から上は真新しい階段で極めてよく整備されている


そして山頂、眺望無し

 便石山の山頂は眺望がまったく無いが、山頂の少し先に「象の背」という大岩が突出しており、そこから眺める景色が素晴らしい。文字通り象の背中を想起させるようなその上に立つと、尾鷲湾をはじめとし、複雑に入り組んだ海岸線が見渡せる。海無し県の栃木県民としては至福の眺望である。


でも、お目当てはこちらの象の背中


慎重に先に進んでいくと・・・


 


入り組んだ海


突端部はこれ以上行くと危険 これから向かう天狗倉山が大きい


尾鷲湾と尾鷲市街地


地形図で調べると佐波留島と桃頭島という名前だ


山頂の少し下側に反射板があった 生活の為に役立つのも里山の使命だ


気持ちの良い稜線を進み・・・


若干の登り返しで熊野古道である馬越峠へ


立派な休憩小屋があった


茶屋跡ということだ


今回のルートをあますことなく表現した見事なルート図


馬越峠のベンチから見る風景 海抜ゼロメートルからの立ち上がりでこの山容は凄い


天狗倉山へと進む


こちらも階段で整備されているが木製だ


山頂直下でコースが分かれる マジックで書いてある通り南がお勧めだ 下山で通過したが、北は急峻かつ道不明


山頂手前で尾鷲港がよく見えた


ただの丸い岩に見えるオチョボ岩の脇がすぐ山頂


最後は鉄製階段を登って・・・


大きな平たい岩の上に山名板が置いてあった


天狗?の岩越に尾鷲市街地 


アップで


先ほど登った便石山 山頂の少し右下に反射板が白く見える


海沿いでこの山並みはホント凄いと思う


大台ケ原が見えている筈なのだがよくわからない


北側


眺望も楽しんだので梯子を降りる


奇麗に掃除されているお堂があった


お堂の裏手からは奇麗な海が見えた 象の背は長居できないがこちらは足場が良いので安心して見ていられる


 


 


 


下山路で杉の大木


 


ベンチの向こうに道の駅からもよく見えた高丸山


 


熊野古道の石畳 雰囲気あるね


 


顔の彫られていない石がなんとも不思議


車道へ


近畿遠征の山歩き終了!

11/19(火)

 朝、というよりも深夜かな。高速の深夜割引の適用を受けるため3時半に泊地の「道の駅 奥伊勢おおだい」を出発。紀勢自動車道の伊勢大台ICのETCゲートを通過して自宅に着いたのが午前11時40分。渋滞もなく順調に約8時間で帰ることが出来た。朝の内は若干眠い目をこすりながらのドライブだったが、富士山を左に、伊豆半島を右に見送ると、富士山を間近に眺めた山行や西伊豆の思い出が蘇ってくる。

 自ら運転して駆け回ると、日本はまだまだ広いと実感するがいかがであろうか。物理的な距離は物理的な移動手段の選択によっていかようにも縮まるが、人間が己の体で、己の目で見て感じることの出来る世界は思いのほか広大だ。まだまだ見ていない、感じていない日本が沢山あると思うと、今すぐにでも次の旅に出かけてしまいたくなるのだ。

山レコ掲載
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-7501884.html

YAMAP掲載
https://yamap.com/activities/36028147

撮影使用機材
・NIKON Z50
・NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR

カテゴリー: 車中泊の旅, 三重県の山 パーマリンク

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