-『スーパー地形』+『カシミール3D』+『国土地理院地図閲覧サービスデータ』にて作成-
11/16(土)
昨晩は「道の駅 吉野路大淀iセンター」にて車中泊。
奈良市内にもいくつか道の駅があるが、この道の駅は比較的静かな場所で昨年も一度泊まっている。駅舎まえの広場に産直の野菜などが朝早くから並べられるため、生産者の方々の車が早朝から頻繁に出入りして活気がある。トイレ前の建物に近い位置は邪魔になるだろうと思い、早めに支度をして出発。今日も停滞日なのでまずはマックへ向かった。
GoogleMapを眺めていると「二上山ふるさと公園」という場所があり、そこが二上山の登山口にもなっている。今日は登山の予定はないが、途中の展望台までの散策なら良いだろう。午前中は雨も無さそうなのでさっそく出発した。駐車場は隣接する「道の駅 ふたかみパーク當麻」である。
カメラだけ提げて公園へ向かうと、そそり立つような階段が目に入ってきた。入口の案内図にもあったように、これを登れば展望台ということだ。昨日の登山の整理運動には丁度良いだろうと思い登る事にした。
写真では閑散とした雰囲気だが、登る人がまったく居ないというわけでもなく、何度も往復してトレーニングしている方や、登り切った所で大の字でひっくり返って「あーあ、疲れた」と笑っている高齢のご婦人。自分も「なかなかじゃん」と思いながらうっすらと汗を浮かべて展望台に立った。今日も空模様はすっきりしない。
二上山へここから登ることが出来るが、今日は展望台まで散策をする
そいつがこれ、霧降高原の天空回廊を彷彿とさせる天国への階段だね
帰りは階段を使わず巻道(こっちが恐らく登山道)でゆるゆると降りていく
「二上山ふるさと公園」を後にし、食事を挟んで博物館二か所を巡る。奈良は、古刹旧跡や歴史関連以外にもいろいろ博物館があって興味深い所だ。
山の予報を再び眺める。未練たっぷりに明日の釈迦ヶ岳の予報を見るも、やはり改善せず。週明け月曜には晴れマークが見えるが、風が30m近くになっているのでとても登れたものではない。この時点で今回遠征での断念は確定した。
明日は大阪から奈良北部周辺が比較的天気が良さそうなので、近場の大和葛城山に登る事に決めた。
大和葛城山は飛鳥と大阪の間に南北に横たわる金剛山地にある山で、ロープウェイを使って簡単に山頂を踏むことも可能だが、今回は南側の大阪府千早赤坂村側から歩く事にした。
午前中に訪れた「道の駅 ふたかみパーク當麻」が思いのほか良い感じだったので、今晩の泊地はこちらへ。2Kmほど先に新設のギラギラした感じの道の駅もあるが、賑やかな方はそちら、ゆっくり寝たい方はこちらといった感じのすみわけになるだろう。夜になると車中泊族が少なからずとも集まっていた。
11/17(日)
自宅での下調べをしていなかったので、駐車場情報に若干不安があった。こういうときはとにかく早発ちするに限る。いざ現地に着くと、GoogleMapの衛星写真で当たりを付けていた駐車場所はどこも無理やり路駐な感じ。「駐車するな」の掲示が多数ある。
唯一駐車場として公認されている「水越川公共駐車場」に行ってみると、自分の後にほぼ満車という盛況ぶりだ。日曜日だからいたしかたないところだろう。
まだ日が差さない登山道だが、気温も湿度もが高くて蒸し暑い。シャツの袖をまくった
時計回りのこのコースは登山者の姿が少ない。駐車場で見た沢山の車の登山者は水越峠からの半時計周りか、もしくは水越峠からのピストンのようである。それでも、若者一名、お嬢さん一名に、そよ風が走り去るかのように抜かれる。ロートルは慌てずコツコツと登るべし。
尾根に乗り上げて別尾根に方向転換 やれやれ結構骨の折れる登りだな💦
前述したように、この山はロープウェイを使えば10分足らずで山頂を踏める。頂上部は林道も整備されていて山荘や食堂もある。でも、下から登ると結構な登り応えだったのでいささか拍子抜けしたのは正直なところだ。
極めつけは軽トラに人が沢山乗って通過していった この先の施設にお勤めする人たちなのかな
山頂直下の最後の登りは幾筋もルートが出来ていたが、ヤマレコ地図で登った自分は笹薮の直登ルートを選択して大失敗。朝露をたっぷりと含んだ笹薮は容赦なくズボンを濡らす。カメラだけは手で覆い、登る事数分で山頂へ。後続の人たちは涼しい顔で別ルートを登って来るではないか🥹
山頂には有名な現役ポストがあり、定点カメラに写ろうと興じている登山者も居てなかなか賑やかだ。
基本的に曇り基調なので高い山はよく見えないが、麓や近くの山はよく見える。地元の人の話によると関西空港の滑走路も見えるとのことだが、自分は解らなかった。ただ、延々と続く麓の住宅や大阪方面を眺めていると「とうとうこんな西までやってきたのだな」という思いが深くなったのは言うまでもない。山の上から大阪を見下ろすなんていう状況は今まで想像すらできなかったから。
先ほどはこちらから登った。笹藪でズボンびしょ濡れになったのは山頂で自分だけだろう😂
途中のつつじ園も眺望がすばらしかった そこから八経ヶ岳再びアップで
金剛山も見る角度によって山体の広がりが大きく、かなり迫力がある
ついに大阪府まで足を延ばしたことになるな「♪思えば遠くに来たもんだぁ」
さて、明日は登山最終日。天気予報も快方に向かい予定していた山の状況も良好のようだ。
再び紀伊半島を南下するのは大変だが、大淀町で食料調達後、国道169号をひた走る。今晩の泊地は山あいにある静かな道の駅「道の駅 熊野きのくに」だ。今回の遠征でも13日に続けて二回目となる、超が付くほどの静かな道の駅である。明朝は30分程度走って登山口である別の道の駅に向かうことになる。
山レコ掲載
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-7495013.html
YAMAP掲載
https://yamap.com/activities/35986859
撮影使用機材
・NIKON Z50
・NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR