-『スーパー地形』+『カシミール3D』+『国土地理院地図閲覧サービスデータ』にて作成-
七ヶ岳は宇都宮からさほど遠くはないが、これまで登る事の無かった山の一つだ。
登山ルートに沢沿いが多いというイメージが先行していた。また、スキー場を登っていくルートは日差しが強い時期に自分には鬼門となる。
そんなわけで食わず嫌いだったのだが、YAMAPでフォローさせていただいている方の記録を見て触発されたのだ。くだんのスキー場歩きもこの時期ならば暑さに苦しめられることのないだろうし、何よりもまだ紅葉に間に合いそうだ。今年の東北遠征はすでに紅葉の最盛期を逸していただけにもう一度鮮やかな山を歩いてみたいと思っていた。
夜明け前に自宅を出発。信号停止もほとんどなく快調に進むと、なんと2時間で高杖スキー場に到着した。この位の時間でアクセス出来ると日帰りで登れる山も増えてくるのではと思う。実は最近車中泊で遠距離を走る事に慣れてきたようだ。今回は結果的に2時間という好タイムだったが、これが1時間伸びたところで疲労感もあまり変わらないような気がした。登山スキルにある意味必須の長距離運転能力をようやく会得したのか(笑)
予報では午前中の晴天、午後から天気が崩れてくるという。スキー場に到着すると標高の高い場所は未だガスに覆われいる。若干戦意喪失するも気を取り直してゲレンデを登り始めた。
スキーブーム期には、独身の頃、家族が出来てからも南郷、高杖、台鞍、近間では鶏頂山と足しげく通ったものだ。スキーの腕前は下手くそだったが、運動などほとんどしなかった自分にはそれなりに楽しめたものだ。高杖スキー場も何度か訪れており、アストリアホテルの当時としては瀟洒な佇まいの記憶が残っている。
現在も営業しているようで、オフシーズンながら建物内部に明かりがついていた。そんな懐かしいゲレンデを登っていくの今日の山行である。
高杖スキー場を象徴する建物(自分達世代は)のアストリアホテル
今回のルートは大半をスキーゲレンデ登りとなる。単調と思われがちだが、人工構築部が点在する広々としたフィールドを歩くのも非日常的で面白いものだ。加えてクマの心配がない。これだけ開けているとお互いの視認性はバッチリ。居ないことは無いようで、でっかい糞が落ちているのを確認。
登山口からすぐ急登が始まるが、それもあっという間に終わり見晴らしの良い稜線に出る。眺望が一気に広がり、雲海に浮かぶ栃木の名峰が並んだ。尾瀬の燧ケ岳や会津駒ケ岳も見えた。正面は弓なりに稜線をたどると、手前のピークを越したその先に七ヶ岳の山頂が鮮やかに輝く紅葉を従えて屹立していた。
あっとういう間に稜線に出た そしていきなり眺望が拡がる 男鹿岳から日留賀岳
北側には下岳方面の縦走路が見えるが、アップダウンがあってなかなか登りごたえがありそう
今回もカップラーメンとコーヒーを持ってきた。このぐらいの気温になるとザックの重さも山頂での飲食も快適になるし、やはり食事で一定時間休憩を入れるのは良い。行動食で済ませてしまうとやはりせわしなさがあり、折角の絶景なり山の雰囲気が勿体ないと思うのだ。
”登山口”を過ぎて長い長いスキー場歩きが始まるが紅葉もまた美しい
レストハウスのあるあそこまで戻るのかぁ、見えちゃうと結構遠いな😅
ゲレンデ下りも捨てたもんじゃない スキーだとあっという間に降りちゃうんだけどね
コースタイム等データ詳細
YAMAP掲載 https://yamap.com/activities/35528353
山レコ掲載 https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-7420202.html
撮影使用機材
・NIKON Z50
・NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR