深山の趣、乳頭山


-『スーパー地形』+『カシミール3D』+『国土地理院地図閲覧サービスデータ』にて作成-

 東北遠征四座目は秋田駒ケ岳の北東部に位置する烏帽子岳(乳頭山)に登る。滝ノ上温泉側登山口からのピストンルートである。

 登山口へのアクセス距離も考慮し、昨晩は「道の駅 石神の丘」に車中泊した。この道の駅も大型のアイドリング音でそれなりにうるさいが、去年も一晩利用しているので、トイレへの距離と大型スペースとの距離の落としどころが解っていた。自分的にはベストポジションと思われる箇所に車を停めることが出来たので、結構静かな夜を過ごすことが出来た。だが、最近は超静かな夜をずっと過ごしているだけに、街中の道の駅は正直選択したくないという思いのほうが強いのだ。


赤い紅葉は登山口が一番綺麗

 登山道に一歩踏み入れると、時折巨木も現れるブナの森。しばらくは九十九折の道で高度を稼ぐ。道は、ほどほどに手入れされており、自然な感じが気持ち良い。今回の遠征で登ってきた山の登山道はいずれも過剰かと思うくらいによく整備されていたので、言わば懐かしささえ感じてしまうほどの普通の登山道である。

 駐車場には他に車が無かったので本日のトップバッターのようだ。100均ピストルを放ち、奇声で露払い。もちろん腰にはクマスプレーも装着済である。


ブナの森に突入


 


白沼に着いた


畔の紅葉も終盤だが、まだまだ頑張って色づいていてくれた


風はいくらか強いが空は青い


背後に岩手山が見るようになると登りの疲れも吹き飛ぶ


昨日登った鞍掛山が麓に子分のように控えている様子が可笑しい


プチ尾瀬の雰囲気 小さな湿原はあっという間に通過


濡れた岩の道もあり、変化する登山道


まだあと2Kmもあるのかぁ💦


空が抜けてきたぞ


岩手山にかかる雲は愛嬌


気持ちの良い稜線をゆるゆると登っていく


小さなピークに登り詰めたら忽然とラスボス登場


笹の間を縫う山頂への道が気持ち良い


栃木の田代山湿原を彷彿とさせるテーブルマウンテン 奇しくも、こちらも同名の田代平


どっしりとした笊森山 笹に覆われた山だ 右手の稜線をたどると湯森山を経て秋田駒ケ岳へ至る


この上が山頂 頂稜部は崩落して痩せ続けているとか

 山頂に到着すると、本日初めて会う登山者。入れ替わりで数名が西側の登山道を降りていく。

 あとから登って来た方も交えて若干の会話をする。自分が登って来た湯ノ上温泉登山口より、西側の孫六湯方面からのほうが田代平を周回に含めたりできるので変化があって良いかもしれない。次回、乳頭山に登るときは是非そちらからと思った。


到着!


湯森山、笹森山が控えその先に三日前に登った秋田駒ケ岳


遠く冠雪した鳥海山は、なかなか凛々しい


引いて田沢湖も一緒に


池塘が点在する風景


さて、戻りますか


笊森山周辺にも池塘が点在


今、崩落したらやばいな


今年は岩木山に登れなかった 来年こそ実現したい


帰るべき方角


 


さらば!乳頭山


右上遠くに早池峰山が僅かに頭を出している


 


往路に通過したミニ尾瀬が小さく見えた


白沼が近づく


すっかり初冬の趣だね


再びブナの森へ


 


白沼は朝より光が強く、輝いていた


 


このルート、結構長いよね


やれやれ到着

 残念なことに山頂稜線部の紅葉はほぼ終了していた。だが、タイミングを合わせればここもまた絶景になるのは間違いない。来年こそは秋田駒ケ岳と併せてベストな時期に歩きたいという気持ちを新たにした。

概略コースタイム

駐車場発(06:47)-白沼(08:10)-山頂(10:14)-白沼(12:13)-駐車場着(13:17)

カシミール3Dデータ

沿面距離:10.8Km
所要時間:6時間30分

撮影使用機材
・NIKON Z50
・NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR

カテゴリー: 車中泊の旅, 秋田県の山 パーマリンク

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