東北遠征四日目は雨予報だったので休養日とし、午前中は時間つぶしで「盛岡市先人記念館」へ。
秋田駒ケ岳を登り終え、昨夕は御所湖畔に来ている。盛岡市街より車でわずかな距離ではあるが、盛岡市周辺には車中泊に適した場所が少なく、道の駅の幾つかは大きな通りに面していたりトラックのアイドリング音が一晩中うなりを上げているようなところばかりである。
最近は登山口などの静かな場所ばかり選んでいるので、道の駅の喧騒の中で睡眠を取る気持ちになれない。御所湖畔には何か所も公園などがあり、治安も比較的安心出来る箇所が多く以前から目を付けていたのだ。今回一夜を過ごした所もそんな場所の一つだ。
静かな夜が更けるも、夜半から雨が降り出し車の天井を打つ。時に強く叩きつける音も大型トラックのドラミングのようなエンジン音に比べれば心地よき子守唄替わりだ。
雨は一時的に上がったが、今日一日は天気の回復は見込めない。撤収をして盛岡市内のマクドナルドでSurfaceを無料Wifiに繋ぎながら情報収集等をした。朝食をとりながら2時間以上も時間を潰せるのだから、雨に降りこまれた車中泊者にとってマックは駆け込み寺の如しだ。
暇な時は博物館巡りが最適。昨秋は「岩手県立博物館」を訪れたが、今年は「盛岡市先人記念館」を見学した。
「盛岡市先人記念館」は明治期以降に活躍した盛岡ゆかりの先人130人を紹介した展示館であり、新渡戸稲造、米内光政、金田一京助は各展示室を持ち、総合展示室ではその他の方々の展示がまとめられている。
各人について特に知識があったわけでもないが、じっくり見ていくとなかなか見ごたえのある展示内容。いつもならざっとしか見ないこういった展示物は、今回のように時間が潤沢な時に見るとなかなか興味が深まるものだ。
昼食は盛岡のソウルフードである「じゃじゃ麺」を食べた。専門店の香醤(こうじゃん)さんの口コミが良く、盛岡市内で一番美味しいとあった。
じゃじゃ麺が美味しい事に異論はない。だが、このお店と今まで食べてきたほかのお店との違いははっきりと分からなかった。しかし、お客さんが絶え間なく入って来るのを見ると人気店であるのは間違いないようだ。
じゃじゃや麺は、供された状態で麺の上に乗っかっている肉味噌をぐちゃぐちゃに混ぜて食す。あらかた食べ終えたら、若干の麺と具材を残した状態(どのくらい残すかは、なかなか難しいが基本好み)で卓上の生卵を割り入れ、壺で出された追い肉みそを追加して再びかき混ぜる。しかるのちに店員さん「ちーたんたん」をお願いするとスープを入れて持ってきてくれるという流れだ。
食べる前の混ぜた状態とちーたんたん後の写真も撮ったがちょっと晒せるようなビジュアルではないので割愛。味は最高なんだけどね。
ちなみに昨秋、姫神山に登った後に食べた「盛岡食堂」さんではちーたんたんが別椀で出てきて自分でじゃじゃ麺の皿に投入するというスタイルで珍しいパターン。知っている店はどこもお店の人にスープを入れてもらうのだが、やはりこちらが主流なのだ。
提供直後 この後食べ終えるまでの推移画像はちょっと掲載がキビシイ😅
食後は軽くドライブ。関東では名前を聞かないホームセンターなどがあって寄ろうかとも思ったが、売っているものに大差はないだろうと高をくくりスルー。雨も相変わらず降ったりやんだりだ。こんな時は早く車の中に入って本でも読んだほうが得策だろう。
今晩も同じところに停まっても良いのだが、雫石町にある某所(保安上あえて詳細は公開しない)を以前から目につけていたので偵察しにいく。治安も良いし静かでなかなか良い場所ではないか。早速近くのスーパーで食料調達を済ませ早い時間に車の中でのびのびと横になることが出来た。
撮影使用機材
・iPhone 13 Pro Max