-『ヤマレコ』+『カシミール3D』+『国土地理院地図閲覧サービスデータ』にて作成-
2024秋の車中泊遠征第二弾!
と言いたいところだが、どうにも天気が長続きしない。当面、先日の金峰山同様コマ切れのスケージュールを組むのが順当なのかもしれない。
さて、今回は山形県の月山に登ることにした。
月山は初登だが、思い入れのある山だ。
まだ会社勤めだったころ、山形にある事業所によく出張に行く機会があった。地元の社員さんとの会話の中で登山絡みになると必ず出てくるのは月山の話だ。
夏スキーで有名なのは一般的だが、宗教登山や大衆登山のしるべとしての月山はやはり山形県民としてはひとかたならぬものがあるようで、いつも熱く語られていた。そんな事が頭に焼き付いていたので、”いつかは月山”という気持ちが深く心に刻まれていたのだ。
10月9日(水)
前回の金峰山、大弛峠に懲りず、今回もまた下道9時間を要して月山の姥沢駐車場にやってきた。宇都宮を午前8時半頃に出発し、11時半頃に会津若松。食事休憩。雨雲が厚い空模様だが、最上川にさしかかる15時過ぎには西側の空が明るくなってきた。遠く見る月山方面はまだまだ雲の中である。
16時半頃に姥沢駐車場着。気温11度で涼しいを通り越して寒い。車は10台以上残っていたが、続々と下山してきた登山者を乗せて一台、また一台と姿を消す。残った車は車中泊組のようだ。
残照に照らされる月山頂部方面の紅葉が光り輝いていて美しかった。明日は期待できるなと胸を弾ませたが、夜になってよくよく天気予報を精査するもそんな筈はない。まぁすべては明日の朝頼みである。
10月10日(木)
夜明け頃に続々と登山者の車がやってくて目が覚めるのはどこも一緒。風が若干強めなのでリフトが止まるとその分を歩かなければならない。行動時間が違ってくるからギリギリの判断リミットは何時か?と自問自答しながらシュラフで過ごす。風も幾らか弱くなってきたのでリフトは大丈夫だろう。駄目なら若干下山時刻が遅くなるが下から登ればいいやという事にした。
周囲が充分明るくなると歩き組は続々と出発していく。空模様は姥ヶ岳方面が比較的クリアに見えるも他はガスの中である。7時半にリフト駅に架電確認。本日運転するとのこと。8時始発のリフトに向けて時間調節するも流石に持て余し気味。歩きならもっと早く出発できたのにと気を揉む。もっとも早く出発したからといって解決しそうな空模様には思えなかった。
始発リフトに並んだのは10人程度であった。休日なら長蛇の列となるのだろうが、平日でこの天気だ。今日は登山者は少ないのかなと思いきや、ゆっくり組が少しづるではあるが間断なく訪れているようで、それは山の中で出会う登山者の多さで解った。
姥ヶ岳を通過するとしばらく稜線歩きになるが、北側の1688mPとの間のコル辺りが地形のせいかやけに風が強かった。体感で20m/Sくらいだろうか。耐風姿勢を余儀なくさせられたが、基本的に草紅葉の中の木道歩きなので行動を継続。これが痩せた稜線なら撤退を考えてもよいような状況だった。
1688mPから下り次のピークに向かうと急にガスが切れて山が姿を現わした
ガスで何も見えなかっただけになんとも迫力のある山体ではないか
山頂付近に近づくと月山神社の寺域となり宗教色が色濃くなる。そこを巻くようにして進んだ先が三角点のある山頂である。眺望は360度ガスに囲われていて何も見えない。予想していたことだが、ピークハントのみになってしまったのは正直残念であった。
下山はリフトを使わずに降りていく。殆どの登山者はリフト往復利用のようでこちらのルートはめっきり登山者の姿が減ってきた。黄葉で美しいこの標高域を見逃すのは勿体ないじゃないかな。
終始ガスですっきりしない天気であったが、紅葉(黄葉)を見ることも叶ったので良い山行であったと思う。だが、改めて月山の素晴らしさを知ってしまった今、是非来年にでも周囲の山も含めて再訪したいと思いを新たにしたのである。
概略コースタイム
リフト山上駅(08:19)-姥ヶ岳(08:47)-牛首(09:34)-月山(10:36)-牛首(11:40)-姥沢駐車場着(13:09)
カシミール3Dデータ
沿面距離:8.7Km
所要時間:4時間50分
撮影使用機材
・NIKON Z50
・NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
・iPhone 13 Pro Max