-『GeoGraphica』+『カシミール3D』+『国土地理院地図閲覧サービスデータ』にて作成-
昨日は南八ヶ岳林道を通り登山口までやってきたが、実はここに来るのが結構難しく、ナビで目的地を指定しても違う道を案内されて最後は徒歩を強いられてしまう。
この事については事前に情報を得ていたので、ナビで確実に案内して貰える八ヶ岳大自然郷碑をまず目指す。そこから先は分岐も無く、幾つかの案内情報に従って進めば特に迷う事もなかった。
八ヶ岳大自然郷碑の手前でフラットダートとなり、約2Km先で手動開閉ゲート、さらに6km進んだ先が横岳の「杣添尾根登山口南八ヶ岳林道駐車場」だ。東側にある「横岳登山者駐車場」のほうが車でのアクセスは楽らしいし、ナビで一発案内される。だが別荘地のはずれにあるらしく、住民が路駐などに神経質になっているという情報もある。気兼ねなく車中泊をするために選択しなかった。
標高は1900m近くもあるので気温は極めて低く、陽が落ちると寒くさえある。道の駅での車中泊は周囲の喧騒やトラックのアイドリング音に悩まされるが、この山奥の登山口駐車場だ。聞こえてくるのは沢音だけ。見渡すと自分の他にもう一台。夜半に一台加わって三台の静かな夜が過ぎて行く。今晩も熟睡確定である。
翌朝、目覚めて車外に出ると車が一台増えていた。他の車にも人の影は無い。皆さんとうに出発されたようだ。今日の予定は余裕をもって組んでいるので慌てることはないが、それでもはやる気持ちを抑えながら準備に取り掛かった。
今回のルートは杣添尾根をピストンして横岳のみを目標とする。距離的時間的に八ヶ岳の盟主である赤岳や硫黄岳まで足を延ばすことも可能だが、特に赤岳に至る稜線は危険度も高いらしい。体力気力に余裕がない状態で通過すべきでないと判断し、今回は遠慮することにした。八ヶ岳はルートも多彩であり、次の機会で体力が充分の初日に赤岳を持ってくれば登れない山でもないだろう。
山頂まで標高差1000mを切るルート 日陰の樹林尾根を登るのでバテの心配も無さそうだ
ひたすらこんな感じの登り 途中緩急はあるが急がずコツコツと詰めていく 時折抜ける風が心地よい
2600m近くで森林限界を迎えると強烈な日差しがお出迎え あっという間に体力が奪われていく
存在感が際立つ赤岳 「頂上山荘」ってマジでてっぺんにあるんだね
何処に足を置いても挟まる難路 日差しで背中が焼ける思いなのに追い打ちをかけるような仕打ちだよ😫
三叉峰まであと少し(に見えるが)、とにかく暑くて一挙にペースダウンしてなかなか届かない😓
稜線にあがるとヘルメットを被る人が増えてくる。特に危険個所は無かったが、赤岳へ向かう場合は着用が好ましいということのようだ。以前、雲竜渓谷に行った時に買ったヘルメットがあったのでザックの奥に忍ばせるも着用には至らなかった。
無名峰まで戻って再び周囲を撮影、三叉峰から順番にカメラを右に振る
正面真ん中の白いところが2600mの展望台
あそこまで降りれば日陰に入ることが出来るので一気に降りていきたい
途中で部活登山のような高校生と大量に交差、三叉峰を目指し続々と登って行く
下りも長かったがようやく沢まで戻って来た 冷たい沢水で顔を洗って生き返った
林道途中の様子 道幅が広いから良いけど激しいね 車のリアウィンドウの砂埃が凄い
本来は清里周辺でもう一泊してから下道で宇都宮まで戻る予定であった。しかし予定の場所に行ってみるも標高1500m程度ではとても暑くて車中泊どころではなさそうだ。やせ我慢しても楽しくない。時間もまだ早いしたまには高速を使うのも良いだろう。
佐久穂まで北上すると無料の中部横断道へ入る。やがて上信越道へ接続し、北関東道、東北道と乗り継ぎ休憩を一時間くらい挟んでも5時間で帰宅。でやはり早いものだ。
かくして夏の耐暑遠征は終わった。想像以上に首尾良しとも思うし、やはりこの程度という感もぬぐえない。何せ昨今の酷暑が相手だから、暑さに極めて弱い自分としては上出来と評価すべきなのかもしれない。
それにしても八ヶ岳の素晴らしさに改めて魅了されたわけだが、まだまだアルプスなどの一流どころが沢山未踏だ。もちろん自分のポテンシャルでは不可能な山も多い。乗り物を多用して金にものを言わせて登るルートもあるが、それでもやはり行って見たいと思えるようになったのはここ数年の心境の変化である。人間一寸先は闇。悔いのないように生きていきたいものである。
概略コースタイム
駐車地発(05:35)-見晴台(08:02)-三叉峰(08:53)-無名峰(09:11)-横岳(09:17)-
三叉峰(09:56)-見晴台(10:28)-駐車地着(12:27)
カシミール3Dデータ
沿面距離:8.1Km
所要時間:6時間52分
撮影使用機材
・NIKON Z50
・NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR