-『GeoGraphica』+『カシミール3D』+『国土地理院地図閲覧サービスデータ』にて作成-
関連山行
2021年11月05日 掃部ヶ岳と杏ヶ岳
昨晩もまた「道の駅 くらぶち小栗の里」へ連泊。勿論風呂は「あいまがわ温泉ふれあい館」だ。榛名山を歩く場合は完全に定番化している。
昨日今日の二日間は予報でも快晴が約束された絶好の山日和。しかも低気圧は遠く去りゆき完全に高気圧の支配する空となった。
今日のルートはいわゆる榛名湖外輪山巡りである。だが、既に山頂を踏んでいる二座は外す手抜き周回。榛名富士を自力登山(ロープウェイ不使用)の後、烏帽子ヶ岳、鬢櫛山、掃部ヶ岳、氷室山、天目山の全てを歩くのがスパルタンな正しい外輪山巡りだそうだが、軟弱者の自分は榛名富士と掃部ヶ岳は割愛させていただいた。そうすることで午後に余力を残して別な山域に・・・と考えていたが、結果的に手抜きルートでも充分歩きごたえがあった。結局下山後は湖畔をぶらぶらして休憩モードへとトーンダウンした。まぁ明日もあるから一旦休憩でよかろう。
何はともあれ日射時間が勿体ない。車中泊は就寝が早いが朝も超早い。そそくさと準備を済ませ日差し降り注ぐ道の駅から榛名湖畔へと駆け上る。
前半に登る鬢櫛山と烏帽子ヶ岳は早朝の南岸からはまだ黒ずんでいる。特に烏帽子ヶ岳は迫力充分。あんな山に果たして登れるものなのかとつい思ってしまう。
榛名山ビジターセンターに車を停めると、こんな早い時間なのに既に出発した人、今まさに出発しようとしている人、なかなか盛況ではないか。しかし一様に榛名富士の登山道に吸い込まれていく。皆さんガチの全座周回なのだろうか。
榛名富士をすっ飛ばしていくのも少し残念な気持ちがしたので、榛名富士の爪先あたりに位置するヒトモッコ山を表敬訪問。登山道は無いが、車道から適当に歩きやすいところを登り山名板にご挨拶した。
進むと再び鳥居 いよいよ加護丸稲荷大明神様の本領へと踏み入れるようだ
向かい側の出っ張りはこのあと登る氷室山 その左は天目山への稜線 奥は妙義山と荒船山
眺望を充分楽しんだらさぁ先に進もう。急な下降で慎重に足を出していると向こうから登山者がやってきた。このルートでは本日初めて会うハイカーだ。
鬢櫛山への登山道は特にこれといった特徴も無し。登り詰めた鬢櫛山頂上も木に覆われていま一つ眺望がスッキリしない。
道標の掃部ヶ岳方面へ進むが今日は体力セーブで途中下車 湖畔に降りましょう
ハイウェイのようによく整備された山道。後は一旦車道まで下るだけだ。地図など見なくてもまったく問題無しという慢心に魔の手が襲う。鬢櫛山から下山にかかる時、根本が折れて抜けた道標を見て二つあった道型の片方を何も考えずに選択。普段なら、ルートが分岐する場合は地図を正置して調べるのだが、この時は何も考えずに進んでしまった。
「メジャーな山域だけど、昨日の臥牛山や蛇ヶ岳といい、どことなく踏み跡が薄い区間もあるんだなぁ。これが榛名山の味なのかもなぁ」などとぶつくさ考えながら下っていくと明らかにおかしい。やおらGPSを見ると、あちゃーやっちゃったな。脇を見てもとてもトラバース出来そうにない。キッチリ登り返しの標高差80mあまり。久々にお仕置きを頂きました。
二度目の鬢櫛山では烏帽子ヶ岳でスライドした方が丁度休憩中。自分は肩で息をしながらルートミスを独白。会話すると湖畔全座縦走中だという。
「やはり回られるのですか?」と訊かれたが、いやいやとても体力に自信がありませんと答えるのが精一杯。今日のルートを歩き終えて余力があったら別な山も・・・などと助平心があったが、この登り返しですっかり意気消沈だ。ルートミスの登り返しって心も体もやられるので結構疲れるものなのだ(笑)
5月14日には自転車のヒルクライムレースが予定されており、周囲の道路には練習に精を出す人多数。天神峠はそんな人達の休憩ポイントになっている。その脇を通り抜けて関東ふれあいの道をしばらく進むと天目山登山口に着いた。
登山口からはしばらく階段が続く。歩幅は合わせやすいので歩きにくさはないが、足運びに無駄がない分結構疲れるのだ。途中でスライドした方も自分の牛歩を見ながら「このコース疲れますよねぇ」と励ましてくれた。実は先ほどの緊急登り返しで結構キテたので実際本当に辛かったのは事実。大した標高差ではないのだが、榛名富士と掃部ヶ岳を加えるとなると丸一日仕事で翌日は筋肉痛休暇必至だなとマジで思った次第だ。
下山する視線の向こうは相馬山のトンガリ 榛名山エリアのツンツンしたところが好きだ
角度を変えて鬢櫛山と烏帽子ヶ岳 ヒトモッコ山が手前に写り込んでいる
正午を少し廻ったが大体予定通りに下山を終える事が出来た。気温も幾らか高めだしお湯を沸かして何かを口にするのもちょっとためらわれる。ここは観光地。ならば恩恵を受けようじゃないか。湖畔にある食堂の引き戸を迷わず開け、さぁ冷たいものでも食べよう。
食後は湖畔で河岸を数ヶ所変えながら時間を潰す。リアハッチを開け放ち昼寝に読書、風景をぼーっと眺めてリフレッシュタイム。これもまた車中泊の醍醐味だ。夜、体を伸ばして寝ることが出来るのだから昼寝ならお茶の子さいさい。
2日間遊んだ榛名湖エリアから県道28号を使って北に降りる。郷原の市街地に突き当たる手前に岩櫃山の雄姿が拡がる。前回もこの場所から見た姿は忘れられない。実は今日の計画で考えていたのだが、既にこの岩山を登る体力は無しと判断。次回のお楽しみとなった。
今宵の泊地は「道の駅 中山盆地」だ。2年前の群馬行に続き二回目となる。併設温泉の露天風呂から子持山、小野子山、中ノ岳、十二ヶ岳が見渡せるのが気に入っている。ちなみに温泉の泉質は内風呂が相間川温泉を薄くしたような感じだが充分泉効ありと感じる。相間川温泉が良い意味で濃すぎるのだ。
子持山西側山腹にある県立ぐんま天文台 光が少ないこの場所からの夜間観望は素晴らしいらしい
今回の榛名湖畔の山歩きも無事終わった。だが実はまだ登り残しがある。あと二日か三日かければ考えていたピークは全て踏むことが出来そうだがお楽しみは先にとっておいても良いだろう。次にここを訪れるのは紅葉の時期になるかな。
さぁ明日は最終日。また毛色の異なる一座を予定しているから、何はともあれ温泉でほぐした体をいたわり、今日も早寝に限る。停車位置もベストポジションを獲得出来た。本のページをめくるのもいつしか忘れ眠りに落ちていくのであった。
概略コースタイム
ビジターセンター駐車場発(07:12)-ヒトモッコ山(07:23)-烏帽子ヶ岳登山口(07:41)-
烏帽子ヶ岳展望岩(08:34)-鬢櫛山分岐(09:02)-鬢櫛山(09:31)-ルートミス末端(09:45)-鬢櫛山(09:57)-
車道接合(10:19)-天神峠(10:50)-氷室山(11:12)-天目山(11:48)-車道接合(12:25)-
ビジターセンター駐車場着(12:33)
カシミール3Dデータ
沿面距離:9.9Km
累積標高差:(±)906m
所要時間:5時間21分
※累積標高差は、『国土地理院基盤地図情報数値標高モデル5mメッシュデータ』よりカシミール3Dにて算出した値
撮影使用機材
・NIKON D5600
・AF-P DX NIKKOR 18-55mm 1:3.5-5.6G VR
・AF-S DX NIKKOR 18-140mm 1:3.5-5.6G ED VR
・iPhone 13 Pro Max
まっちゃんさん こんばんは。
群馬に遠征でしたか。お疲れ様です。
ルートミスの登り返しは確かに心身ともにダメージが大きいですよね。
私もよくやります。モチベーションが下がるので後の予定に支障が出ますね。
榛名湖周辺の山に登ったことがないので、いつかはと思っていたのですが、今年はもう暑くなってきてしまい、登るとしたら秋以降になりそうです。
今回は笑っちゃうほど凡ミスなんですが、それだけに凹みました。
初心に帰って慎重にという啓示なのだと受け止めました。
榛名湖周辺は何故かマイブームになっていまして、
今秋には考えているピークを一通り踏んでみようかなと画策しています。
標高が低いので夏場はまず駄目です。自分的には今の季節がギリギリOKかな
といった感じでした。
今回の群馬遠征は前回に続き榛名湖周辺プラスでしたか。
車中泊を実行するに当たって、道の駅、温泉、コンビニなどは重要なポイントですね。
自分は6月中旬~下旬ごろに東北地方を周ろうかと計画しています。
まだまだ車中泊を満喫するという心境には至りませんが、色々と参考にさせて頂きます。
今は出先でもスマホで情報収集が手軽に出来るので、
急な予定変更が簡単にできます。良い時代だと思います。
古い時代に車中泊をしてきた強者から見れば軟弱と思われるかもしれませんが、修行している訳ではなくほんのちょっとの不自由を楽しんでいるだけの事、なんていうと逆に贅沢な遊びだなぁと思われちゃうかもしれませんね(;^ω^)
東北地方、良いですね。
自分も5月は東北に目を向けようとしていますが、彼の地の山は残雪などもあり、なかなか選別が難しいです。
6月の方がそういった意味ではベストシーズンかもしれませんね。