加入している山岳共済、「jRO」主催の講習会に参加してきました。jROの講習会は大都市で定期的に開催されており、一度は新宿での受講を予定したこともあったのですが、残念ながら都合で出席出来ず。今回は宇都宮で開催ということで早々に予約しました。
都岳連の救助隊長である北島英明さんを講師に迎え、氏自らの豊富な体験(危ない経験も随分されたとか)に裏打ちされた説得力あるトラブル対処法が今日のテーマ。講習会って往々にして眠気との戦いですが、二時間最後までバッチリ気合入れて話を聞くことができました。
万が一の時の対応力として説明された内容はほぼ書籍などで網羅されている事柄ですが、今日聞いておいて良かったのは以下二点。
・怪我した場合の洗浄でペットボトルの水を使う
予備の水として山行中で飲む予定の無いペットボトル入の水を自分も携行していますが、当然怪我をした時の洗浄用にも使えると考えていました。でもここでワンポイントの工夫。予め、キリなどで微細な穴を開けたフタを用意。いざという時にこのフタを水の入ったペットボトルに装着すれば、少量の水でも水圧が高くなり洗浄力もあがるという仕掛け。なるほど、知恵ですね。
・間接圧迫法による止血
傷の部位より心臓側を圧迫して止血する方法を間接圧迫法と呼びますが、医療関係者のような知識と経験が無いと加減がわからず、むしろ止血箇所から先が壊死するリスクが高いのでむやみに行わないほうが良いということ。開放骨折などではどうしようもないが、止血は患部をしっかり押さえて行うのをまず心がけるべしということでした。
会場に集まったのはいかにも山好きそうな感じの20名程度でしたが、北島さんの講話に皆さん聞き入り、そしてjROの運営者の方の共済事業に対する真摯な思いも聞くことの出来た実りある講習会でした。
何から何まで自己流で始めた登山ですが、この様な講習を受ける機会あると良いですね。
特に山でのトラブルなどは軽く考えがちですが、いざと言う時に対応できるように心掛けておきたいものです。
書籍で得られる知識は結構大きいですが、やはり講師の話を聞くと印象的で残りますね。
特に今回の講師の北島さんは自ら相当な山好きで、本業は銀行勤めでありながら都岳連の救助隊長を務めるという、人生の大部分を登山関係で費やしている感じが受けられました。そして厳しい山にも突っ込んで行ってしまうような人ゆえに、おっしゃることの一つ一つにリアリティーがありました。
こんばんは。
やはり基礎知識が必要ですよね。
里山中心のケン坊ですが、低山でも滑落事故も
ありますし、怪我や捻挫は付き物です。
予備水の件、昨年の至仏山で味わいました。
今日も念のために1本余分に持ってまっちゃんの
歩いた一部分を後追いをしてみましたが...
山は基本的に自己責任と備えあれば憂いなし。
今回の講師の方も、山は三つの楽しみ、すなわち「準備」「実行」「記録」。
必要な装備が増えて重量が増えればそれを背負う体力を付けるのも準備のうちとか。
なるほど。そのとおりだなと思いました。
お、ケン坊さん。どちらへ。早速ブログにお邪魔します。
こちらにもコメントを。うちも「jRO」に加入していますが、ただ入っているだけ…
こんな講習会があるなんて、ちっとも知りませんでした。
ただ知識として文字を追うよりも、経験談の方がよほど記憶に残りそうです。
最近は遭難件数が増えている傾向にあり、保険金の支払いを増加させないという意味で講習を開いているとか。前年度の支払い金額で加入者の実績負担額が増えるわけですから、加入者同士お互いに救助案件にならないように注意すべき。結果的に安い保険料となるわけですから納得です。
今回の講習も既知の事が多かったですが、実体験に基づいた説明をしてもらうと実に頭によく入ります。