奥鬼怒温泉郷の加仁湯に一泊してきました。
夫婦淵までは車の乗り入れが可能ですが、その先の『奥鬼怒スーパー林道』は関係車両のみが通行を許可されています。夫婦渕駐車場で宿の送迎バスに乗り込み、砂利道に揺られること約30分。山奥に忽然と加仁湯温泉の玄関が現れます。よくぞこんな所に建てたものだとしばし感心。
(動画:奥鬼怒スーパー林道を進む送迎バス )
チェックインは12時半に済ませて、さぁ風呂だビールだ昼寝だ・・・と贅沢な昼下がり。下界は40度の灼熱地獄なのにここは涼しくて涼しくて。風呂あがりにちょっと団扇で扇いだらもう天然クーラーで快適。汗ばんだ肌などどこへやら。まさに極楽です。
風呂は露天風呂がいくつかありますが、脱衣所のみ男女別で風呂は完全な混浴になります。(他に、男女別の内風呂と女性専用露天風呂がひとつあります)
まだ明るいうちに2回入りましたが、客室から丸見えなのでちょっと恥ずかしい。風呂の方は最高文句なしと言いたいですが、昼間はアブがまとわりついて手ぬぐい一丁で移動してるとアブの格好の餌食になります。
そんな露天風呂も、日が落ちると仄暗い照明で落ち着いて入れるようになり、アブも夜は行動しないようで静かなものです。また、個室の鍵つき露天風呂もあり、予約を入れて家内と入りました。狭いですが、女性の方は周囲を気にせず入れるので良いでしょう。ただ、他の露天風呂からは、目の前にライトアップされた柱状節理の荒々しい岩盤(ほぼ垂直で恐らく高さ50mくらい)から流れ落ちる一筋の滝。真上を見れば瞬く星の明るさ。沢音に包まれながら湯の香に包まれることが出来て、これがまさに加仁湯温泉の醍醐味と自分は思いました。
食事は基本的に山の幸。写真には写っていませんが、岩魚の塩焼がこのあと出て来ました。ビールで喉を鳴らしたあとは、オリジナルワイン(山形の高畠ワイン)を頼みましたが、スッキリと雑味の無い味で料理によく合いました。
食後に、囲炉裏が切られた談話室を覗いてカモシカや熊達にご挨拶。あまりにも涼しいので、囲炉裏にくべられた炭の暖かさが心地よいとさえ感じる夜です。
全くの暑さ知らずで久々に熟睡出来た翌朝は、少し肌寒い程の心地良い目覚め。早速、朝日に輝く断崖絶壁を眺めながら露天風呂に浸かると次は朝食です。いつもの貧相な朝食から考えると、ゆうに三食以上はあるかな(笑)
岩魚の一夜干しが珍いです。コメはあまり好きでない自分ですが、おかずがが食べきれずにご飯のおかわりまでしちゃいました。
帰りのバス出発(9時)まで時間があったので、おみやげを物色する家内を残して周囲の散策をしました。
気になっていたのが宿の少し手前からゲート越しに山中に向けて伸びる奥鬼怒スーパー林道。夫婦渕から一般車の通行が規制されているこの道も、このゲートから先は完全に遮断されています。
橋の上から見る加仁湯温泉の全景が素晴らしい!山深きところにぽつねんと、まさにそんな表現がぴったり。もっとも電気と電話は来ているし宿の裏手に携帯電波の中継塔が立っていてドコモとauは通信可能(ソフトバンクは×)という基本インフラが整備されているところ、林道も受益者負担な側面もあるようで、宿の名前が入った重機で整備している様子も見られました。
帰りは川俣、五十里湖と帰るのもつまらないので山王林道を走りながら日光経由で戻って来ましたが、標高が下がる度に暑さに辟易。奥鬼怒温泉郷で夏の間ずっと湯治をしたいものだと思いました。
(動画:山王林道途中から太郎山への眺望がよい地点)
こんばんは。
奥鬼怒温泉(加仁湯)へ一泊...良いですね~
鬼怒沼への拠点として一度は泊まってみたい宿ですが、
貧乏性のケン坊は毎回日帰りコースとなり、加仁湯では
売店を眺めて帰ってきちゃいます...
奥様との混浴? 魔女が羨ましいって...でも我が家は
外泊する機会が無いので無理ですね!
スーパー林道を散策? そうか 車じゃなければ入れる?
機会があったら一度歩いて見たいですね...
電気が来ていなかった頃の加仁湯を知る人に言わせると、商業化した現在の姿は酷評されることが多いですが、それでも自分には充分秘境感を感じました。
いにしえを知る人も現在へ通じる評価は泉質の良さ。これは不動のようですね。
こんばんは
加仁湯!贅沢な旅です。
私の行きたい場所リスト上位にあります。
(理由は、亀母とコン様は二人で行ったことがあるのに、、、私は、まだなので、、、笑)
貸切風呂って、いいですよね
あ、、、しかし、、、キホン混浴??っていうのは
ある部分が貧相な亀三郎には不向きかもしれません、、、ドテッ
いつも、自信のある人が羨ましいんです。(爆笑)
それにしても
夕食、朝食、、、さすがに有名旅館の食事ですよね
わたしも、いっぱいの山の幸をつまみにオリジナルワインで、、、
酔ってみたいって思いました~~
PS イワナの干物、、、これは、絶対に食べてみたい1品!!
自分も貧相ですが、暗くなれば夜陰に紛れて平気です(*^^*)
我が家は往復送迎バスでしたが、夫婦淵から加仁湯まで歩きながら行くのも温泉前の一運動で丁度良い感じになりそうですよ。
この宿はネット予約も出来るので、紅葉の時期あたりを狙ってみてはどうでしょうか。
自分は真冬にまた訪れてみたいです。
雪に囲まれた露天風呂もかなり趣ありそう。
数年前に鬼怒沼に行った時に奥鬼怒温泉郷を通り抜けましたが、まさに秘境といった趣が印象的でした。
加仁湯は確か春日野部屋の合宿所としても利用されていましたね。
温泉も食事も良さそうですし、いつか私もヘレンを誘ってのんびりと過ごしたいです。
そうそう、春日野部屋の若手力士さんが合宿中でした。
以前ランプ小屋だった、古い建物が春日野部屋の合宿所として供与されているようで、部屋のデカい木の看板がかけられてました。
力士さんを何人も見ましたが、実物は「でっかい」の一言。
どの位の番付の力士かは判りませんが、恐らく幕下以下なのでしょう。それであの迫力なのだから、幕内力士はさぞ迫力あるのだろうなと思いました。
秘境感はこの先の日光沢温泉が更に上ということで、次は登山絡めてそこへ泊まろうと思ってます。
こんにちは。日光澤温泉に泊まった私から見ると、まるっきり下界の
温泉宿のようです。すごく立派なんですね~(ちゃっかり値段の差? ^^;)
食事も、日光澤はわざとなのかもしれませんが、山小屋とは比較にならないと
言いつつ、ずっと質素な感じでしたよ。朝食も美味しそう~~
また、そこまで涼しいというのもビックリ。何日か避暑目的で連泊してみたいです。
ちなみに11日で混雑ぶりはどうでしたか? 意外な穴場なのかな?とか。
加仁湯はかなり一般客受けを狙っているようで、値段も内容もそこそこでした。あの山奥に鉄筋の建物三棟ですから、ちょっとやりすぎの感もありますが、山に親しみのない人にはよい環境かもしれませんね。
次回は最奥の秘湯、日光澤温泉に登山で是非訪れたいです。